Ray CharlesとMilt Jacksonの双頭リーダーで制作されたアルバム「SOUL BROTHER」と「SOUL MEETING」。これを2in1にしたものを入手しました。
ジャケットは若干やっつけ仕事チックな雰囲気となっていますが、内容は実に濃厚です。いきなり1曲目のLeroy Carrのブルース「How long Blues」からガツンとやられました。Milt Jacksonはヴィブラフォンでしっとり、Ray Charlesはメロウなピアノを聞かせたかと思えば、それぞれがヴィブラフォンからピアノへ、ピアノからアルトサックスへと楽器をチェンジする展開に。Ray Charlesのサックスが熱く歌い上げる佳作です。それから、珍しいのが「Bag's Guitar Blues」。マレットからギターに持ち替えたMilt Jacksonのギタープレイを聴くことが出来ます。Ray Charlesが歌わなくても、Milt Jacksonがヴィブラフォンを叩かなくても、これだけの作品が出来上がるのですから、2人の溢れんばかりの才能につくづく感心されられてしまいました。
これぞ、まさに隠れた名盤と言えそうです。ふとしたきっかけでしたが、入手するチャンスに恵まれて幸運でした。