本日から「bitterbit.org」ドメインのメールサーバをGoogle Appsに移しました。
引越しそのものは少々手こずりはしたものの、何とか無事に終わったのですが、メールクライアントの設定変更でハマってしまいました。問題になったのはThurnderbird 3.1.1の「アカウント設定」→「サーバ設定」にある[セキュリティ設定]の部分。Googleのサーバを利用するに当っては「接続の保護」項目を「SSL/TLS」に、「認証方式」項目を「通常のパスワード認証」にそれぞれ設定する必要があります。
ところが「認証方式」項目を「通常のパスワード認証」に設定してアプリを終了させ、再起動すると「任意の安全な方式(非推奨)」になっているのでした。何回か設定→再起動をくりかえしたものの、やはり「任意の安全な方式(非推奨)」のまま。これではメーラーを立ち上げるたびに設定をしなくてはなりません。それではあまりにも酷いということで、あれこれ調べてみるとそのものズバリの回答が見つかりました。
設定が保存されない場合の対処法(mozillaZineより)
- Thunderbirdを終了させる
- プロファイルフォルダの「prefs.js」を開く
- user_pref("mail.server.serverX.useSecAuth", true); というエントリを探す
なお、Xの部分には環境によって異なる数字が入ります 例:server1- 該当エントリの値「true」を「false」にしてファイルを保存する
- Thunderbirdを起動して、「認証方式」項目を「通常のパスワード認証」に設定する
- アプリを再起動し、項目が保存されていることを確認する
こうして、設定が保存されない問題は解決しました。意外な伏兵に時間を取られましたが、これで移行作業はすべて完了しました。メールの送受信は、今のところトラブルもなく快調です。なお、「prefs.js」の直編集はアプリの動作に大きな影響を及ぼします。バックアップをとり、万全の体制で行うようにしてください。
【2010.8.7】追記
オプションが保存されない問題は「Thunderbird 3.1.2」で解消されました。ダウンロードはこちら。