February 11, 2010

 HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-

小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)について紹介する映像作品「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」を観に出掛けました。

「はやぶさ」は、2003年5月9日に小惑星「イトカワ」を目指して打ち上げられました。任務は小惑星に着陸しサンプルを持ち帰ること。これまでの探査機は目的を達成した後は、宇宙の彼方へ目指して飛び続け、地球に帰還することは考慮されていませんでした。一方「はやぶさ」は帰還するにはするのですが、サンプルを収納したカプセルを大気圏へ再突入させ本体は摩擦熱で燃え尽きるという、ちょっと切ないラストを迎える予定となっています。それでも「はやぶさ」は、数々のトラブルに見舞われながらも、いまこの瞬間も地球を目指して飛び続けています。

これを篠田三郎氏の抑えたナレーションと全天周の圧倒的な迫力の映像によって描き出しています。あくまでも探査機メインで、関係者が熱く語るようなシーンもありません。しかし、トラブルに翻弄されながらも「イトカワ」への着陸を試みるシーンでは、「はやぶさ」から健気さのようなものが感じられ、胸にグッと来るものがありました。そう言えば、ROBODEXで階段から降りてくるASIMOを観た時も、感動したことを思い出しました。相手は機械ですが、ちょっとやられてしまいました。

なお、このままトラブルが無ければ、この6月にも地球に帰還することが出来るそうです。地球に戻るのはカプセルだけになってしまいますが、帰還ミッションの成功を切に祈るばかりです。

投稿者 bitterbit : February 11, 2010 11:41 PM