January 30, 2010

 仮想プリンタサーバの構築(その2)

昨日に引き続き、MacOS9でEP-802Aを使うために作業を続けます。

2010.2.5】追記:AppleTalk経由のプリントはPSエラーが発生します。エラーを回避した新たな方法はこちらです。

全体図としては、以下のようになります

[Mac]---(AppleTalk)--->[仮想PC(Fedora 12):プリンタサーバ]---(lpd)--->[EP-802A]

Macからは仮想PCがLaserWriter(PSプリンタ)のスプーラに見えます。仮想PC上では受け取ったPostScriptのデータをEP-802Aが出力可能な形式に変換します。変換されたデータはネットワークを介してプリンタへ送られ、プリントアウトされるという仕組みです。

仮想PC上に必要となるのは、Appleプリンタ共有サーバ(Netatalk)、プリントサーバ(CUPS)、EP-802A用ドライバ(Gutenprint)、PSデータをラスタ画像に変換するインタプリタ(Ghostscript)です。Appleプリンタ共有サーバ以外は予めインストールされています。ただ、プリンタドライバはAVASYSのドライバが上手くインストールできませんでしたので、フリーのGutenprintを使うことに。こちらは「EP-802A」用のドライバがありませんが、ネットで検索したところ「EP-801A」のものが流用可能との報告がありました。

まずは、CUPSの設定から。これはwebベースですので、ブラウザで設定を行います。プリンタの追加でネットワークプリンタから「EP-802A」を選びます。モデル名は「Epson EP-801A - CUPS+Gutenprint v5.2.4 Simplified」です。これでプリントサーバの設定は完了。次に、yum(RPMの管理ツール)コマンドを実行してNetatalkをインストールします。Netatalkは、Macのセレクタからプリンタを選択出来るようにし、AppleTalk経由のプリントを可能にします。全体の設定ファイル「netatalk.conf」で「PAPD_RUN=yes」として、スプーラを起動するよう変更。スプーラの設定ファイル「papd.conf」については、次のようにしました。

EP-802A:\
    :pr=|/usr/bin/lpr -P EPSON_EP-802A:\
    :pd=/etc/cups/ppd/EPSON_EP802A.ppd:

ここで、netatalkを起動します。MacのセレクタからPSプリンタドライバをクリックし、「EP-802A」が表示されたのを確認したら作業は無事完了です。

投稿者 bitterbit : January 30, 2010 09:46 PM