先日、WILLCOMが企業再生支援機構による経営再建を検討中である旨、一部で報道がありました。
未だ正式な発表はありませんが、どうも続報を見る限りその線が濃厚のようです。今のところ公式なスタンスとしては「事業再生ADR」による再建中となります。しかし、取引金融機関と合意に至ったのは返済を2月まで先送りすること。肝心の再建計画の策定は難航しているようです。こうなると私的整理を諦め、支援機構のもとで法的整理(会社更生法の適用を申請)へ向かいそうな気配です。その場合には、取引銀行や支援企業の合意を得た事前調整(プレパッケージ)型を採用する見込みとなっています。
この件について、先日のエントリでは黒字の既存PHS事業を活かすため、新通信規格XGPはフェードアウトさせるのでは、という素人くさい予想を披露しました。しかし、今回の報道では既存PHSとXGPの事業をそれぞれ別の事業会社とする再建案が検討されているとのこと。これはXGPの将来性を尊重したプランとなっており、評価されるべきものと思います。しかしその一方で、WILLCOMが2つに分割されるというのは、何ともショッキングな話です。
今後も厳しい交渉が続くものと思われます。いちユーザとしては、慌てず、騒がず再建の行方を見守るつもりです。