最近、MacOS 9でのwebブラウズはかなり厳しいものになりつつあります。
こちらの環境では、Mozilla 1.3.1ベースのブラウザ「Wamcom」を使っているのですが、例えばGoogleトップページの表示がおかしかったり、Googleニュースに至っては表示しただけでブラウザが異常終了する始末です。スタイルシートやJavascriptを駆使したページは苦手のようで、まともに表示出来ないケースが多くなってきています。MacOS 9はすっかり過去の遺物となり、ブラウザの開発も終了してしまいました。そんなこんなで、個人的にはこれも時代の流れかと諦めムードに包まれていました。
しかし、その流れに真っ向から挑むプロジェクトが進行していることを知りました。前出のブラウザ「Wamcom」のソースコードをベースにバグフィックスと機能追加を行い、新たなブラウザを開発しようというものです。その名も「Classilla」。恐竜の化石がアイコンが目印です。開発は今年の6月頃から始まっており、現在セカンドリリースのVer 9.0.4が公開されています。インストールしてあちこちブラウズしてみましたが、若干スピードが向上している印象を受けました。ただ、その一方でアクセスしただけで落ちたり、固まったりするページも存在しており、安定性は今一歩といったところ。開発サイドでもそれは承知しているようで、未だ開発中であり多数のバグが残るため利用について責任は持てないとしています。
確かにそうであったとしても、それはそれとして、現在もブラウザの開発が続けられていることに感謝の念を禁じ得ません。兎に角、再びClassic Mac環境でのブラウズが快適なものになることを願うばかりです。