先日取り上げた、幻のB面ネタについて新たな情報を入手しました。
知る人ぞ知る、英国のサイケバンドLes Fleur De Lysのデビューシングルは、A面がカバー曲、B面に自作曲が収録されるはずだったのですが、何故かB面が差し替えられプロデュースを担当したJimmy Page作曲のインスト曲(それも、別バンド)に変更されてしまいました。詳しくはこちらのエントリをご覧いただければと思います。
何たる偶然か、その幻の曲が来月ACID JAZZレーベルからリリースされる予定になっています。同レーベルのオーナーEddie Piller氏は、過去になぜ差替えが行われたかについてfacebookの自らのページで言及しています。それによれば、プロデューサーのJimmy Pageがマスターテープは破損したと主張し、自作曲に差し替えてしまったとのこと。何とも奇妙な話です。というのも、現在youtube.comで公開されているサンプルを聴いても、至って普通で何処にダメージを受けているのかいまいちよく分かりません。Jimmy PageはのちにLed Zeppelinの全曲リマスターを手がけるなど、作品の出来にはこだわるタイプかと思いますので、ひょっとしたらクオリティに我慢できなかったのかもしれません。
ここでフォローしておきますが、オリジナル「Wait for me」も決して聴く堪えないレベルの仕上がりではありません。何と言っても、長い年月を経てようやく日の目を見たところからも、それは推して知るべしでしょう。