ベージュMacの動態保存で一番ネックになるのは、パーツの確保ではないかと思います。
特にストレージ関係はインタフェースがSCSIとなっているため、SCSIネイティブなデバイスを入手したくても、これはもはや絶望的です。何らの変換アダプタを介した方法を考えてやる必要があります。SCSIがコンシューマー市場から去り、その後メインを張り続けたIDEも終息に向かっています。ということで、現在のメインはSATAとなるわけですが、これを変換アダプタ経由で何とか接続できないものかと調べてみました。
すると、そのものずばりSCSI-SATA変換アダプタを見つけることが出来ました。台湾のACARD社の製品で、ODD(光ディスクドライブ)用「ARS-7732U」とHDD用「ARS-2000SUP」のラインナップがあります。いずれもSCSI側は50pinとなっています。ARS-7732Uは変換アダプタそのものといった感じですが、ARS-2000SUPは3.5インチHDDサイズのケースのようなスタイルで、2.5インチのSATAハードディスクを内部にマウントするようになっています。これを使えば、SSDを内蔵したQuadra 840AVという世代を超えたハイエンドな組み合わせも可能になります。何ともこれはマニア心をくすぐります。
たたし、ネックになるのがいずれの製品も230米ドル(メーカ直販)という価格。かなりニッチな製品ということで、これは仕方がないのかもしれません。なんと言っても、これでベージュMacが少しでも延命できるのであれば、必ずしも高価とも言い切れない面があるのは間違いなさそうです。