今日も引き続き、IMMEDIATEのシングルBOXネタにお付き合い下さい。
昨日はせっかくのデビューシングルにも関わらず、A面は不本意なカバー曲、B面は自作曲だったはずが、何故か別ミュージシャンの曲に差し替えられてしまった悲劇のバンドLes Fleur De Lysを取り上げました。しかし、悲劇はこれだけに留まりませんでした。もう1曲発見してしまいました。Charles Dickensのシングル「So Much In Love」のB面「Our Soul Brother TH」が、何回聴いても同レーベルのブルースコンピレーション「BLUES ANYTIME」収録のThe All Stars feat. Jeff Beck「Steelin'」にしか聞こえないのです。何たる、デジャブ。ということで、またまた調査を開始しました。
まずは、Charles Dickensについて。言うまでもありませんが、「クリスマス・キャロル」で知られる文豪とは何の関係もありません。ロンドンでファッション関係のカメラマンをしていたDavid Anthonyという人物のユニット名だそうです。3枚のシングルをリリースし、1枚目がそこそこヒットしたものの、それ以降はパッとしなかったようです。それで音楽活動に見切りを付けて写真家へと戻っていったそうです。
肝心の無関係の曲がB面に入れられた理由としては、レーベルのオーナーでプロデューサーでもあるAndrew Oldhamが印税を得るためではないかと言われています(米yahoo/レトロポップ会議室の書き込みより)。いずれにしても、いい加減というか何とも無茶苦茶な話です。恐るべし、音楽業界。ちなみに同じ書き込みには、タイトルの「TH」はDECCAレコードのA&RでありラジオDJでもあったTony Hallなる人物のイニシャルであるとの豆知識が披露されています。
2日連続で似たようなエントリになりましたが、何と言っても6枚組ボックスということで、ネタが尽きません。まだまだ、収録曲に隠されたエピソードが発掘できるかも知れません。