帝国データバンクによれば、フォーマッター「B's Crew」、ディスクライター「B's Recorder」の開発で知られる株式会社ビー・エイチ・エーが、9月中をめどに自己破産を申請するとのこと。負債額は約15億円の見込み。
振り返ると、2007年にはこれら主力商品の商標権、著作権をソースネクストに譲渡し、地デジ関連のハードウェア開発に事業をシフトさせていました。新事業で盛り返す計画だったようですが、商品化の遅れや開発への投資がかさんだ結果、資金繰りがショート。外資系ファンドによる支援が検討されたもののお流れとなり、ついに事業を断念することになったとみられます。
かつて、ストレージ関連(HDDやCD-Rなど)の周辺機器を購入すると、B'sシリーズがバンドルされているケースが多かったと記憶しています。このバンドル商法(?)でかなりのシェアを獲得したものと思うのですが、実入りはそれほどでもなかったのかも知れません。素人考えですが、看板商品を譲渡するという重大な決断が逆に首を絞める結果になったように思えてなりません。
結果としてB'sシリーズは残ることにはなりますが、馴染みのあるソフトメーカーがまたひとつ消えることになり残念に思います。