とうとうやって来たかという感じですが、フロッピーディスクドライブの製造が打ち切りの方向で検討されているそうです。
TEACが2010年4月の打ち切りを発表し、Y-E DATAも供給先と終了に向けた協議を開始したそうです。3.5インチフロッピーの開発元であるソニーも、この流れに追従するものと見られています。いにしえの8インチから、5.25インチ(ミニフロッピー)をへて現在の3.5インチのマイクロフロッピーへと進化を遂げてきたわけですが、ついにその役割を終えることになります。とは言っても、2009年の市場規模はピークの1/30まで縮小しているとのことで、現在では記録メディアというよりもWindowsのDSP版を購入するためのダシとして利用されるほか、RAIDドライバのインストールのために仕方なく用意するという、生ける屍(失礼)のような扱いになってしまっているかと思います。ちなみにメディアは、大手の三菱化学が2009年3月をもって販売を終了しています。こちらも次第に入手困難になっていくものと思われます。
ドッグイヤーの進歩を見せるIT業界の中で、四半世紀に渡って記録メディアとして使われてきたというのは驚くべきことです。まさに、天命を全うしたと言えるのではないでしょうか。