実に久しぶりに、近所の本屋で1冊購入してみました。
というのも先日、サッポロビールの限定品「ヱビス超長期熟成」を飲んだのですが、さほど「コク」が感じられませんでした。メーカの宣伝文句はもちろんのこと、実際に飲んだ方のblogもいくつか覗いてみましたが一様に「コクがある」との言及があり、何となく不安に…。そこで、ふと「コク」とは何か? ひょっとしたら、世間一般で言われる「コク」と自分の「コク」はズレているのではと、疑問に感じるようになりました。
そこで、そもそも「コク」とは何なのか、紐解くヒントはないかと調べていくうちに、伏木亨 著『コクと旨味の秘密』(新潮新書)という書物に辿り着きました。まだ読み始めたばかりですが、「コク」について生理学、食文化、脳科学などを動員してアカデミックな視点から明かにしようと試みる内容となっています。下手をすれば専門用語だらけになってしまいそうなところを、実例を挙げながらの噛み砕いた解説になっていますので、挫折することなく読み進むことが出来ます。
ということで、この書物を手がかりに「コク」について自分なりに考えてみようと思います。