悪意のユーザの攻撃目標となるアプリの代表例としては、たびたびMS Officeが取り上げられてきました。
ところが、最近ではAdobeのPDFビューアである「Acrobat」の脆弱性を狙った攻撃が増加しています。一昨日も「Acrobat」と「Flash」のバグを突いたマルウェアについて話題に取り上げたところです。Adobeもこの様な状況を看過するつもりはなく、セキュリティの強化について新しい発表を行いました。これはMicrosoftの月刊アップデートにならって、この夏から四半期ごとに修正パッチを提供するというもので、Microsoft updateと同じ第2火曜日(米国時間)になるとのこと。
Adobeの場合は、いわばアップデート四季報になるわけです。ただし、主力製品のCreative Suiteの更新はの容量が大きくなり、場合よっては完了までに数回の再起動が必要となることもあります。願わくば、アップデートシステムの見直しで、この点がもう少しスマートになればいいのですが…。
いずれにしろ、セキュリティの強化は歓迎すべき事です。これで少しでも、ウイルスやマルウェアの被害者が減ることを期待したいところです。