学生の頃、バイト代をつぎ込んで購入したレスポールです。Gibsonと山野楽器の提携による、今は無き普及ブランド「Orville」のもの。
レスポールと言えば木目の美しいサンバーストが思い浮かびますが、オリジナルカラーのゴールドトップを選びました。というのも、木目は個体差がありますので気に入ったものを探す労を惜しんで、木目の関係ないカラーを選んだのでした。また、ヘッドのロゴには「Orville by Gibson」とあり、ピックアップにアメリカ製「'57 Classic」を搭載していることを表しています。貧乏な学生には本家Gibsonは無理でも、せめてピックアップだけでもオリジナルの香りが欲しいと思ったわけです。演奏は下手でも道具にはやたらこだわる若気の至りというか、ちょっとした背伸びの証(と自分を美化してみる)でした。それはさておき、このギターは友達とバンドをやろうと言うことになり、一念発起して購入したものです。それまでは、やたらノイジーなFender Japanのストラトを使っていました。このギターで格好良くロックしてやるつもりだったのですが、肝心のバンドは1度スタジオに入ったものの、そのまま自然消滅。バンド名も決められることもなく伝説(?)となってしまいました。
そんなこんなで、手元には金色に輝くレスポールが残りました。今ではこれを生涯の1本と決めて、大切に弾いていこうと思っています。