AppleのWebブラウザ「Safari4」のベータ版がなかなか高速という評判を聞き、試しにインストールしてみました。
こちらはWebKitレンダリングエンジンを搭載していることで知られ、最近頻繁に取り上げているWindows Mobile用ブラウザ「Iris Browser」にも同じエンジンが採用されています。また、今回のバージョンでは最新のJavaScriptエンジン「Nitoro」が採用され、Firefox3との比較では約3倍のパフォーマンスを誇るとのこと。早速、その実力を体感してみることにしました。まずは「Google マップ」から。スクロールやズームイン、ズームアウトなど今までFirefox3でもストレスに感じることはありませんでしたが、Safariをしばらく操作してからFirefoxに戻ると、僅かながら引っかかるような印象を受けました。そして、Acid3テスト。これはブラウザがどれほどweb標準に準拠しているかをチェックするものですが、Firefoxがところどころ引っかかりながら71点台で終了した一方で、Safariはリニアにスコアを重ねて100点満点に至りました。ブラウザの肝であるレンダリング機能は、かなりのポテンシャルを秘めているようです。それ以外にも、iTunesで知られるパラパラアニメのUI「Cover Flow」や直感的に扱えるRSSリーダなど機能は盛り沢山です。ただし、その代償というべきかCPUパワーを必要とするようです。複数ウインドウを開いているとかなりレスポンスが悪くなることがありました。ベータ版ということで、最適化が十分ではないことも考えられます。
今のところブラウザをスイッチするつもりはありませんが、正式版の出来次第ではそれも有り得そうです。兎に角、今後のチューニングに期待したいところです。