現在開催中の「Macworld EXPO 2009」にて、Appleは「iTunes Store」の全楽曲についてDRMを撤廃すると発表しました。
これはSony BMG、Universal、Warner、EMIの4大レーベルおよび、各インディーズレーベルとの同意に基づくものだそうです。全カタログ1000万曲のうち、まず800万曲についてDRMのフリー化が行われ、残り200万曲についても3月の終わりまでには準備が整う予定。この変更に合わせて一曲の単価が69セント、99セント、1.29ドルの3種類にの体系に再編成されるとのこと。提供されるフォーマットはiTunes Plus(256kbps AAC)となり、AACに対応したメディアプレイヤー、コンパクトプレイヤーで再生が可能になります。また、手間を厭わなければ、MP3などより広くサポートされた形式に再変換することでAACに対応していないアプリや機器でも楽しめるようになります。ただし、残念なことにこれはアメリカの話で、日本では同様のサービスが提供されるか否かは今のところ不明です。日本版「iTunes Store」がスタートするまでにもかなりの時間を要していますので、こちらでのDRMフリーの実現は危ういのではないかと、ついネガティブに考えてしまいます。
そうは言っても、音楽のダウンロード販売はCCCDが蔓延る暗黒時代からは想像だにしなかった、ユーザ本位の光輝く時代へと突入したことに間違いありません。今はただ、その光が我が国にもあまねく降り注ぐことを願うばかりです。