昨日は「Virtual PC 2007」をインストールして、これまで使っていたWindows 2000を仮想環境で再現する実験を行いました。
実験はほぼ成功だったのですが、仮想フロッピーのブートローダを経由しないと起動できない問題がありました。今日はその解決編です。現状では別ボリュームのブートローダからブート出来ていますので、仮想HDDのブートセクタに何らかの問題を抱えていると推測できます。まずは無難なところで、OSのインストールCD-ROMを立ち上げ、修復メニューを実行しましたが、残念ながら状況は変わりませんでした。さらに回復コンソールで「fixmbr」、「fixboot」両コマンドを試しましたが、こちらも効果なし。そこで、各種メンテナンスツールを備えた起動ディスク「Ultimate Boot CD」を用意しました。これに収録されている、パーティション修復ツール「TestDisk」を利用するためです。
このツールには、ディスクの構造を精査してブートセクタを再構築する機能があり、今回はこれを利用しました。構造のスキャンには10分ほど要し、それから予想されるブートセクタのパラメータが表示されました。これらの情報をディスクに書き込んで修復完了です。復旧を祈りつつ起動してみると、見慣れたプログレスバーが表示され、今度こそ問題なくブートさせることが出来ました。実機では、パーティションの編集はリスクを伴いますので、念には念を入れるのですが、仮想環境ですので、HDDイメージのコピーとればいつでも元の状況に戻ることが可能です。したがって躊躇なくあれこれと試行錯誤できますので、システム復旧のトレーニングとしては、格好のテキストになったと思います。
繰り返しになりますが、パーティションの編集、ブートセクタの構築などは大変リスクを伴う作業となります。くれぐれもミスの無いように、細心の注意を払って作業するようにして下さい。