ちょうど1年前、「PC-Success」倒産のニュースが伝えられました。それから1年、今度は老舗PCパーツショップ「高速電脳」が事実上、倒産したとの報道がありました。
「高速電脳」は秋葉原の中心からは少しばかり離れたところで営業していました。中上級者向けのパーツを豊富に取り扱うマニアのためのショップで、新製品の入荷の早さにも定評がありました。PCのコモディティ化が指摘されてから久しいですが、ショップのメインターゲットである、最新鋭のパーツを常に求め何よりもパフォーマンスを重視するような、ヘビーユーザーはごく一部になってしまったものと思われます。このようにハイエンド市場が縮小していくなか、倒産という結果に至ったのではないでしょうか。
個人的には「ADMtek AN983B」というコントローラ・チップを採用したNICを探している際、アキバ中をあちこち探し回った末に、こちらで無事入手できたことを思い出します。古きアキバのPCショップの雰囲気を残していた数少ない店でしたので、実に残念に思います。