1947年12月に米AT&Tベル研究所で、トランジスタが発明されました。
今月でちょうど60年。還暦を迎えることになります。身のまわりの電化製品、パソコン、携帯電話などなど、トランジスタを使っていない製品を探す方が難しいくらいです。現在ではトランジスタという一つの部品というより、集積度を高めたICチップへと進化しています。これも、トランジスタなくしては考えられなかったことです。動作原理などはチンプンカンプンでも、我々は常にその恩恵を受けています。もしトランジスタが無ければ、インターネットに象徴される高度な情報社会が築かれていたかどうかも疑わしいところです。未だにタンスを何台も並べたようなリレーや真空管を使った大型コンピュータしか存在しなかったかもしれません。
だとすれば、コンピュータを個人が使うことなど夢のまた夢であったに違いありません。また、携帯電話の小型化も肩掛け式が精一杯といった感じになっていたでしょう。それだけではなく「トランジスタグラマー」という流行語も生まれなかったでしょうし、RCサクセションの名曲「トランジスタラジオ」もどうなっていたか…。これは冗談だとしても、トランジスタの無い世界がどうなっていたのか考えると、その重要性に改めて気づかされます。
ということで明日の朝はトランジスタの誕生に感謝しながら、勤務先のPCの電源をオンしようと思います。「トランジスタ」殿、還暦おめでとうございます。