米国時間17日、Appleのスティーブ・ジョブズCEOは「iPhone」用の開発環境(SDK)を公開すると発表しました。
これまで「iPhone」についてはセキュリティ重視の姿勢から、社外アプリケーションのインストールは認めない方針でした。それでも、一部のユーザーは端末のバグを突いて自由にアプリを追加する方法を発見し、非公式ながらもそれを利用していました。一方、Appleは非公式アプリをインストールした端末を動作不能にするアップデートを公開するなどしてそのような動きに対抗していました。
ところが今回、方針を180度転換しサードパーティにSDKを提供することになりました。ただし、セキュリティ確保の一環として、Nokiaの例を引き合いに出しながら、アプリケーションにはデジタル署名の導入を予告しています。これはアプリの出自をはっきりさせる目的があると見られます。何はともあれ、非公式アプリとのイタチごっこに終止符を打つ建設的な決断が下されたのは歓迎すべきことでしょう。
さらにもう一つ、このSDKで「iPod touch」のアプリも開発可能とのことです。SDKの提供は、2008年2月の予定。今後どのようなアプリが登場するか、楽しみになってきました。