私にも配偶者が出来たわけですが、その呼称についていろいろと考えてみました。
「カミさん」、「妻」、「家内」、「カカア」、「女房」、「ウチの」、「奥さん」等々ですが、いずれも何だかしっくり来ません。実は一つ気になってる呼称があります。学生の頃に習った、葉山嘉樹の小説「セメント樽の中の手紙」の最後に出てくる「細君」というものです。これは元々中国の故事にちなんだもので、「自分の妻あるいは同輩以下の人の妻」に用いるそうです。謙遜の意味も含まれていますし、どこか文学的な感じがするところがなかなかいいのではないかと思っています。
いずれの呼び方をするにしても、不慣れな言葉に気恥ずかしさを覚えずにはいられないかと思います。何の抵抗もなく言葉にするには、もうしばらく時間が必要になりそうです。