February 01, 2007

 暖冬に思うこと

ここ数日の暖かさは、春がやって来たと勘違いしてしまうほどです。いつも着ているダッフルコートはタンスに押し込めて、代わりにハーフコートがその役目を果たしています。

よくよく考えてみると、この冬、霜柱を見かけたことがありませんし、雪が降ったという記憶もありません。暖冬の影響は様々なかたちで私の住んでいる東京のみならず、日本各地に現れているようです。例えば、ワカサギ釣りで有名な群馬県の榛名湖では、氷が十分に張らないため氷上穴釣りが中止に追い込まれたりと、各地の月間平均気温の記録が更新される状況になっています。

例年ですとシベリアの寒気が日本を覆い、一方で太平洋高気圧は日本列島から遠ざかるのですが、現状では日本列島に近いところにあるそうです。したがって、必然的に気温は上がることになります。この原因の一つと考えられているのがエルニーニョ現象です。簡単に説明すると、赤道から南米にかけての海域で海面の水温が上昇し、それが一年ほど続くことを言います。詳しいメカニズムは分っていませんが、この異常気象が暖冬を生じさせる鍵を握っているようです。

兎に角、気候は我々の生活に多大なる影響を及ぼすものです。経済活動については言うまでもありませんが、個々の体調管理にも、インフルエンザ、ノロウイルスの流行などのリスクに対して、十分に気を使いたいところです。

投稿者 bitterbit : February 1, 2007 07:50 PM