今月のMicrosoft Updateに含まれるパッチ「MS07-002:Microsoft Excel の脆弱性により、リモートでコードが実行される」をインストールすると、Excel2000で一部のファイルが開けなくなる不都合が発生します。この問題についての続報です。
この件についてMicrosoftから技術文書(KB931183)が公開されました。それによるとパッチによる問題が発生する場合、以下の条件があるようです。
なお、今回は文書のみの公開で修正版のパッチは用意されていません。回避策としては次のように述べられています。
この問題を回避するには、Excel Viewer 2003、Microsoft Excel 2002、または Microsoft Office Excel 2003 を使用してファイルを開きます。
このパッチをインストールしてしまった場合、根本的な原因の解明まではアプリケーションを使わないで欲しいということのようです。これでは、仕事にならない方もいらっしゃるかと思います。ですので、手間は掛かりますがExcel 2000を再インストールする方法もあります。その場合はMS02-007以外のパッチを全てインストールします。また、MS07-002で修正される部分は未修正のままになりますので、出所の分からないxlsファイルについては開かないように注意して下さい。
兎に角、Microsoftには一刻も早い修正版パッチの公開をお願いしたいところです。
【2007.01.19-11:42】追記
問題修正済みパッチ(KB925524-v2)が公開されました。