January 15, 2007

 【続報】MS07-002パッチの不都合

今月のMicrosoft Updateに含まれるパッチ「MS07-002:Microsoft Excel の脆弱性により、リモートでコードが実行される」をインストールすると、Excel2000で一部のファイルが開けなくなる不都合が発生します。この問題についての続報です。

この件についてMicrosoftから技術文書(KB931183)が公開されました。それによるとパッチによる問題が発生する場合、以下の条件があるようです。

  • 日本、韓国、中国の各国語版のExcel 2000
  • 「PHONETIC」関数で読み仮名が埋め込まれているファイル

なお、今回は文書のみの公開で修正版のパッチは用意されていません。回避策としては次のように述べられています。

この問題を回避するには、Excel Viewer 2003、Microsoft Excel 2002、または Microsoft Office Excel 2003 を使用してファイルを開きます。

このパッチをインストールしてしまった場合、根本的な原因の解明まではアプリケーションを使わないで欲しいということのようです。これでは、仕事にならない方もいらっしゃるかと思います。ですので、手間は掛かりますがExcel 2000を再インストールする方法もあります。その場合はMS02-007以外のパッチを全てインストールします。また、MS07-002で修正される部分は未修正のままになりますので、出所の分からないxlsファイルについては開かないように注意して下さい。

兎に角、Microsoftには一刻も早い修正版パッチの公開をお願いしたいところです。

【2007.01.19-11:42】追記
問題修正済みパッチ(KB925524-v2)が公開されました。

投稿者 bitterbit : January 15, 2007 06:20 PM