December 01, 2006

 Susan Cagle「The Subway Recordings」(LEFTHOOK/COLUMBIA 82796964112)

少々早めに会社を出て最寄駅のCDショップへと足を向けました。

一通りグルっと店内を回ってから、気になるCDを発見しました。黄色いカットソーにチェリーレッドのエピフォン・リヴィエラを弾きながら歌う女性シンガーのジャケットでした。どこかの駅でのストリートライブのひとコマらしく、アルバムのタイトルは「The Subway Recordings」とありますので、きっと地下鉄の駅なのだろうと思いました。ということで、その雰囲気が気に入りましたので、久々にジャケ買いして来ました。

CDは手にしたもののSusan Cagleについては何も知りませんので、さっそくCDを聞きながら調べてみました。彼女は2002年からニューヨークの地下鉄構内でライブを行ってきたストリートミュージシャンで、自主制作のCDはライブを通じて3万枚を販売したという実力派です。34丁目の駅で歌っていたところを音楽プロデューサーに見出され、メジャーレーベルと契約することになったそうです。この「The Subway Recordings」はメジャーデビュー作となっています。

ざっと聞いてみての感想ですが、アルバムのタイトル通り地下鉄の駅でライブ録音されたもので、電車の音や聴衆の歓声などがありのままに納められています。その雑踏の中に埋もれることなく伸びやかで力強いボーカルが響き渡り、ストリートで鍛えた実力がうかがい知れます。さっそくiPodに落としてじっくりと楽しみたいと思います。

今回ジャケ買いという偶然でCDを入手しましたが、それはまるでNYの地下鉄でSusan Cagleのライブを見かける、そんなシチュエーションにどことなく似ているような気がしてなりません。

投稿者 bitterbit : December 1, 2006 09:27 PM