職場で「ペイントの保存でjpeg形式が消えた」と相談を受けました。そのトラブルシューティング・メモです。
Windows付属の「ペイント」はそもそもWinXP以外の環境ではjpeg形式の保存に対応していません。ですが、「MS Office」をインストールすることにより、jpeg形式を扱えるようになります。ただし、そのような環境においてもjpegでの保存が出来なくなってしまうことがあります。この現象は、グラフィックフィルタに関連するレジストリの内容が書き換えられてしまうことで発生します。解決には「MS Office」のインストーラでグラフィックフィルタを再インストールしてやる必要があります。
何故か場合によっては再インストールだけでは、解決しないこともあります。その時は、レジストリエディタでグラフィックフィルタに関連した項目を以下のように修正します。
- 「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Shared Tools\Graphics Filters\Export\JPEG」を開く
- そこにある「Extensions」キーの値を「jpg」に変更する
必ず修正内容を確認してから、レジストリエディタを終了して下さい。それから「ペイント」を起動して、保存のダイアログにjpeg形式が表示されるかチェックします。
なお、レジストリの編集には危険が伴います。間違った設定を行えばシステムが再起不能になることもありますので、作業には細心の注意を払うようにして下さい。万が一不都合が起こったとしても、それは自己責任になります。手に負えないと思われる方は、まずはグラフィックフィルタの再インストールで様子を見るようにして下さい。