本日から開催されるコンピュータ関連製品の総合展示会「WPC TOKYO 2006」において、WILLCOMの新端末や新サービスが続々と発表になりました。
トピックスとしては4つになります
まずは定額プランの拡充ですが、WILLCOM以外のPHS事業者はフェードアウトしている現状を考えると、恩恵を受ける人はそれほどいないように思いますが、「070で始まる番号への通話は無料」と説明できるようになるのは、無用なトラブルを避けるメリットになります。また、この変更にあわせて1,260円分の通話を1,050円で利用可能な「070以外もお得な通話パック」という定額プラン向けのオプションが設定されることになりました。携帯や固定電話への通話が多い方には朗報だと思います。
それから、新しいW-SIMモジュールのアルテル製「RX420AL」はW-OAM(高度化PHS規格)に対応しBPSK、QPSK、8PSKの3つの変調方式を利用できます。これによって最高通信速度が204kbpsとなる一方で、電波状態に応じて安定した変調方式を選択し、より広いエリアでの通話が可能になります。ただし、これらの機能は基地局がW-OAMに対応している必要があります。また、一部の端末を除いて従来のW-SIM端末でも新モジュールが利用でき、W-OAMの恩恵を受けられるそうです。
今回はこれだけでは終わりません。8番目と9番目のW-SIM端末も同時に発表になりました。まずはHagiwara Sys-Com製の「WS008HA」です。これは、PCカードの次世代規格となるExpressCard/34に対応した端末で、特にユニークなのはストレージ用の256MBのフラッシュメモリを内蔵している点です。対応OSはWindows XP SP2およびMacOS X 10.4.4以降となっています。そして、今回の目玉(?)フルブラウザ搭載のストレート端末、ケーイーエス製「9(nine)WS009KE」です。聞きなれない社名ですが、もともとは神田通信機の子会社だったようで、電話機の開発には実績がある会社のようです。CPUはARM9、ブラウザはNetFrontでpop3メールにも対応しています。「nico」は通話重視の端末ですが、こちらはネット利用に関して機能強化されています。シンプルなデザインで、スタイリッシュな印象を受けました。
WPCでは毎年何らかの動きがありましたが、その期待を裏切らない数々の発表が行われました。個人的にはW-SIM端末の発表ばかりで、WXシリーズの新機種はどうなるのかが少々気になるところです。