Mac版「Eudora 5.0J」でアカウント毎にサーバーのポートを設定するための作業メモです。
Mac版「Eudora 5.0J」は複数アカウント(パーソナリティー)に対応していますが、何故かサーバーのポート設定は共通になっています。したがって「A」と「B」のアカウントがあったとして、アカウント「A」のpopサーバーのポートを「1100」に変更すると、アカウント「B」のポート設定も変更されてしまう中途半端な仕様になっています。これでは、使いにくくて仕方がありませんので、どうにか出来ないものかと調べてみました。
すると、メーカーのサポートページで設定ファイルを複数用意することで、個別のポート設定が可能になる旨の文書を見つけることが出来ました。古い「Eudora」では、複数の設定ファイルを切り替えて擬似的に複数アカウントに対応させるテクニックがありましたが、その方法を使う模様です。これではせっかくの「1つの設定ファイルで複数アカウント」が意味をなさなくなるのが、残念なところではあります。
以下がその手順です(roxio.jpより転載)
Eudoraでは、アカウントごとにEudoraのデータフォルダ「Eudora Folder」を複数作成し、設定ファイル、受信ボックス等を分けて用意することで、メールなどのデータを個別の設定として使用できます。設定は下記の手順で行ってください。
※個別の設定を作成する際にシリアルナンバーと製品アクセスキーの入力が必要になります。シリアルナンバーと製品アクセスキーを準備して設定を行ってください。
- Eudoraを終了します。
- 任意の場所に、任意の名称で「新規のフォルダ」を作成してください。
- 「Eudora Folder」内にある「Eudora Settings」ファイルを、デスクトップなど「Eudora Folder」以外の場所に移動してください。
※「Eudora Folder」は、それぞれ下記の場所にあります。
- OS9
- 「Macintosh HD」>「書類」(あるいは「システムフォルダ」)>「Eudora Folder」
- OSX
- 「Macintosh HD」>「ユーザ」>「お客様の設定していただいたお名前」>「書類(Documents)」>「Eudora Folder」
- Eudoraを起動します。「Eudora Folder」内に、新規の設定ファイル「Eudora Settings」が作成されますので、そのままEudoraを終了してください。
- 新しく作られた「Eudora Settings」を 、「2」で作成した「新規のフォルダ」に移動してください。
- 「3」で移動した「Eudora Settings」ファイルを、再度、元の「Eudora Folder」内に戻してください。
- 「5」で「新規フォルダ」に移動した、新しい「Eudora Settings」をダブルクリックしてください。その設定ファイルからEudoraが起動します。
※起動時に「Eudora Folder」(データフォルダ)に「変換」を選択してください。
- シリアルナンバーと製品アクセスキーや基本設定等を入力してください。
- 新しい「設定」から立ち上げる場合、常に「Eudora Settings」ファイルをダブルクリックして、Eudoraを起動してください。
※エイリアスをデスクトップに作成することをお奨めします。
こうして必要なアカウントの数だけ作業を繰り返し、サーバーやポートの設定などを行います。メーラーを乗り換える以外はこの方法しかないのが、少々つらいところです。なお、準備として「Eudora」を終了させるのと「Eudora Folder」のバックアップを必ず行い、くれぐれも慎重な作業をお願いします。