4chステレオ(SQ方式)のデコード:実践編
4chで録音されたCHASEのCDを、もう少し聞きやすく出来ないものかと試行錯誤した結果をまとめておきたいと思います。
- 【2006.8.8 追記】
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このやり方ではSQ方式の4chステレオをデコードできないことが分かりました。音質に変化があったのは間違いないのですが、単に4つのスピーカーから音が出ているだけの模様です。同じ方法を試した方のコメントがありました。
詳細は「 SQ decoding in Windows Media Player(quadraphonicquad.com)」をご覧下さい。
誤った情報を紹介して申し訳ありませんでした。お詫び申し上げます。
自戒の意味を込めて、内容は残しておきたいと思います。ただし、このやり方ではデコードできないので、注意して下さい。
デコードに必要なアプリケーション
今回は4つのスピーカーで再生する方法、そして、出力をWAV形式のファイルに落とす方法について取り上げたいと思います。
【4chステレオをデコードして聴く】
- あらかじめ各曲をWAV形式にリッピングしておく
- Media Player ClassicでリップしたWAVを開く
- [Play]→[Filters]→[AC3Filter]を選択
- ダイアログが表示されたら、以下のように設定します
- 設定が終わったら「OK」をクリック
- これで4つのスピーカーから音が出るようになります
【4chステレオをデコードしてWAVファイルに落とす】
- Grapheditを展開します
展開後、本体と同じフォルダにある「register.bat」をダブルクリックして下さい
- Grapheditを起動し、以下のように設定します
- これをアルバム全曲行います
その際は「chase_01.wav」と「chase_01_4ch.wav」の部分をそれぞれのファイルに置換えて下さい
- 書き出されたファイルは4chのファイルです
このままでは扱いにくいので2chにミックスダウンします
- CDP Multi-Channel ToolKitを展開し、「channelx.exe」コマンドで4つのモノラルファイルに分解します
>channelx.exe chase_01_4ch.wav 1 2 3 4
- 次にAudacityを使って、先ほどの4つのモノラルファイルを開きます
- 「フロントL+リアL」と「フロントR+リアR」の2chステレオにミックスダウンします
トラックのミックスには2つのトラックを選択して[プロジェクトファイル]→[Mix and Render]を実行します
- 1ファイルあたり合計で3回のミックスを行い、2chのステレオファイルが完成しました
ミックスの時は元ファイルを聞いてLRの定位を間違わないようにして下さい
大雑把な説明になってしまいましたが、基本的な作業はこのような流れにになります。CHASEのファーストアルバムの2chマスターテープは失われたとの話もありますので、音質が気になる方はオリジナルのミックスダウンを施してみてはいかがでしょうか。
投稿者 bitterbit : August 7, 2006 11:01 PM