March 31, 2006

 経産省認定ビンテージ楽器リスト

PSE法施行に関しては、事実上マークなし中古品の販売が容認されることになりました。

この決定以前にビンテージ楽器に特別承認制度を設け、規制の対象外にすることが発表されていましたが、昨日になって経産省が対象になるビンテージ楽器のリストを公開しました。

早速ダウンロードしてざっと眺めてみましたが、所々typoが見られるなど少々お粗末な印象を受けました。例えば、EMU社のサンプラー「Emulator II」が「Emulater II」になっています。楽器屋の買取リストならまだしも、中央省庁の発表する文書でこれはいただけないと思います。

また、内容的にはYAMAHAのシンセサイザ「DX7」(1983年発売)が含まれているのは理解できるにしても、同じシンセでも2001年発売の初心者向けモデル「EOS BX」(¥110,000-)がリストにあるのは違和感を覚えます。試しにsofmapの中古買取価格を調べてみたところ、¥22,000-(2006.03.31現在)となっています。これはビンテージよりも、むしろ「中古品」にカテゴライズされるものです。

このような一連の泥縄的な対応を見ると、5年間の周知期間は何だったのかと理解に苦しみます。不完全なリストで混乱を増長するぐらいならば、より根本的な問題の解決策が必要なのは言うまでもないことだと思います。

投稿者 bitterbit : March 31, 2006 07:43 PM