堀江氏をはじめとする幹部の逮捕で重要局面を迎えているライブドア事件ですが、ここでInternet Archiveに残されている過去のwebページを見ながら、ライブドアについておさらいしておきたいと思います。
まず、アーカイブを辿る前に社名の変遷を見ておきましょう。
ライブドアという名称は、もともと買収した無料ISPの社名で、変更当時の知名度は明らかにエッジよりもライブドアの方が上でした。
Internet Archiveでの最も古い記録になります。サイトはいい意味でシンプル、今見ると素人臭い感じです。webサイトの構築、ホワイトボックスPCの販売などがメインで、どこにでもあるような「ホームページ屋さん」といったところでしょうか。スタッフのプロフィールで堀江氏の記載は以下のようになっています。
堀江貴文 (Web Master, 代表取締役)
数々のインターネットホームページ・プロデュースを重ね今日にいたる。ダービースクエアの管理運営もできないくらい忙しい。忙しすぎで大学をクビになる。
東証マザーズへ上場直後の様子。上場のコメントが誇らしげです。
上場後のリニューアル。まだ今ひとつ垢抜けた感じがしません。「Who We Are」のページから。
私たちオン・ザ・エッヂは、インターネットのスペシャリスト集団です。
ただ単に「ホームページを作成する」だけに留まらず、デザイン、テクノロジー、カルチャーに至るすべての業務に関する完全なる融合を目指しています。エッヂは、この画期的なビジネスをサポートするためのソリューションを提供することに、全身全霊で取り組んでいます。 仕事は、ほとんどインターネットとその周辺の仕事ばかりです。
ベンチャー企業だとよくいわれますが、ベンチャーではありません。全然冒険(ベンチャー)的な事業には手を出していません。確実に収益を得られてなおかつ、やっていてドキドキわくわくする面白い仕事をしようと心がけています。
確かにこの1週間は、ライブドア株主もドキドキわくわくを越えた激動の日々を送っていると思います。
コンパクトなデザインにリニューアル。会社概要に「Eコマース」、「アウトソーシング」、「ワンストップソリューション」などの単語が出現する。「ホームページ」→「ウェブページ」の変化にも注目。
オンザエッヂはインターネットのトータルソリューションを提供する、インターネット・インテグレータです
Eコマースが拡大するにつれ、ウェブページの質が変化し、ビジネスに直結する戦略性が求められるようになってきています。それにつれて、インターネットビジネスのアウトソーシング需要は今後ますます増加していくでしょう。オンザエッヂは、Webの「企画・制作」から「管理」までの一貫したサービス、ワンストップソリューションを実現することにより、インターネットの全てを統合した、トータルソリューションをお客様に提供致します。
一番古いデータから始まり、東証マザーズ上場〜怒濤の企業買収前夜までを見てきました。堀江氏を中心としたどこかサークルのノリを残していた初期から、上場を経て次第にシリアスなビジネス色を深めていく様子を垣間見ることが出来たように思います。この続きは明日にお送りする予定です。