November 01, 2005

 雨に唄えば

タワーレコードのフリーペーパー「bounce.com」でテーマに沿ったエントリのトラックバック募集する「Tracks' bouncin' back to back!」という企画があり、試しに参加してみようかと思います。今回のお題は「第7回 ─ あの映画のこの音楽が忘れられないの!」です。

私が高校生の時のこと、水曜の5時限目はホームルームになっていました。その時間は基本的に何をやってもOKなのですが、たまたま視聴覚室の割り当てがあり、クラスでビデオを見ることになりました。では何を見るか? と言うことになっても皆あまり関心がないようで、誰かが言い出した『時計じかけのオレンジ』にあっさりと決定しました。この時私は未だ作品の内容を全く知りませんでした。

そしてホームルーム当日。視聴覚室の大画面に次から次へと映し出される暴力の数々。午後のお昼寝タイムどころではなく、かなりの衝撃を受けました。ストーリーもよくわからないし…。作品自体が、すでにトルチョック制裁です。これを学校で上映していいものかと思いましたが、担任は途中で止めたり、特に何も言うわけでもありませんでした。ある意味すごい先生だったと思います。

劇中、印象的な楽曲が数多く使われていますが、何と言っても不良グループのリーダー、アレックスがジーン・ケリーの「雨に唄えば」を歌いながら婦人を手籠めにするシーンのインパクトは計り知れないものがありました。この後しばらく、アホな高校生だった私は「雨に唄えば」を歌っては友人を蹴飛ばしたり、ちょっかいを出す、迷惑この上ないマイブームに取りつかれたのは言うまでもありません。

今でも「雨に唄えば」を聞くとアレックス少年の不気味な笑顔が頭に浮かんできます。

投稿者 bitterbit : November 1, 2005 07:27 PM