お使いのコンピュータのICチップにも、人知れず芸術が隠されているかもしれない。そんな夢のある話題です。
顕微鏡のエキスパートであるMichael Davidson氏は、長年に渡って顕微鏡でとらえたIC回路の美しさを写真に残してきましたが、ある時回路の配線に明らかに他とは異なるパターンを見つけました。それはリバースエンジニアリング防止の細工と考えたのですが、よく見ててみると「ウォーリーをさがせ!」のウォーリーの顔でした。
この出来事をきっかけに、様々なICチップを調べ、隠されたパターンをさらに発見したそうです。これらミクロの作品は本来の品質に影響しないように忍ばされるのですが、中には製造上の問題を引き起こしたICチップも存在するそうです。また最近では、品質検査も厳しく、このような遊び心のあるチップは減っているとのことです。
氏の運営するサイト「Silicon Zoo」では、発見されたパターンをたっぷりと見ることができます。芸術の秋ですので、このような芸術鑑賞もなかなか面白いと思います。