現在、Appleから開発者に貸与されいるintelCPUを搭載しているMacに、「Trusted Platform Module(TPM)」というセキュリティチップが内蔵されていることが、開発者の話から判明したそうです。
このTPMにはMacOSXをインストールする為のデジタル署名が書き込まれていて、これがない場合はインストールが出来ない仕組みになっているようです。Appleはintel MacにWindowsやLinuxなどのOSをインストールすることは妨げないという立場を取っていますが、この逆については一切認めないという姿勢をTPMを搭載することで表明していると思います。
この事実が明らかになり、コミュニティからはセキュリティチップの固有のIDがプライバシーを侵害する可能性もあるとして批判の声があがっています。これに関しては以前intelがPentium IIIに固有のシリアル番号を埋め込み、それを外部から読み込み可能にしたことでやはり批判を浴びたことがありました。
貸与されているマシンはあくまでも開発用のプロトタイプですので、実際の製品にもTPMが搭載されるかは不明です。とはいっても、TPMがなければintel Macのintel Macたる所以もなくなってしまうわけで、この問題についてはインストール時のみの利用ということであれば、致し方ないと個人的には思っています。