WILLCOMがPHSの通信部分を小型モジュール化した「WILLCOM コアモジュール」を開発し、さらにモジュールの推進団体「WILLCOM コアモジュール フォーラム (仮称)」の2005年度中の設立を発表しました。これは、以前からジャケットホンとして構想されていたものです。
「WILLCOM コアモジュール」は通信部をパッケージとして提供するので、機器開発コストの削減はもちろん、通信技術の開発ノウハウのないメーカーにもPHS端末開発の参入を可能にするメリットがあります。つまり、コアモジュールを利用するジャケット(ガワ)の部分を開発するだけでいいことになります。
また、コアモジュールは用途によって種類があり、今回はアンテナと電話帳などのメモリ機能を持った汎用多機能モジュール「W-SIM(ウィルコムシム)」と、それを利用したPHS音声端末(試作機)がお目見えしました。なお、今後「W-SIM」を内蔵する機器は「WILLCOM SIM STYLE」ブランドを名乗るようです。コアモジュール フォーラムの賛同企業を見ると日本HPやカシオなどが名を連ねていて、スマートフォンの登場も予感させます。
JATEを通過した「AH-K3002V」に気を取られていましたが、「WILLCOM SIM STYLE」にも目が離せなくなってきました。KDDIグループに組み込まれ身動きがとれなかった頃に比べると、攻めの姿勢を崩さないWILLCOMが、どのような次の一手を打ってくるのか気になります。