Appleのintel製CPU採用で影響を受けるであろう、Mac用CPUアップグレード・メーカーについて考えてみました。
Mac用のCPUアップグレード製品を専門にするメーカーといえば、Daystar、Newer、Powerlogix、Sonnetなどを挙げることができます。この中には既に廃業したメーカーもあります。
かつてPowerPC604からG3へのアップグレードは、その費用と効果を考えても意味のあるものでした。各社からG3のアップグレードカードが発表され、ネット上にはベンチマークが競ってアップされていました。しかし、PCの低価格化も進み、CPUアップグレードは古い機材を使う必要のあるプロユーザやパワーユーザなどに限られ、メーカーの淘汰も進み、市場はだんだんと減少しているのは間違いありません。
これから発売になるintel製CPUを搭載したMacが、仮にIBM PC互換機と同じCPUソケットを備え、自由に交換可能になるとしたら、このようなCPUアップグレード・メーカーは出番がなくなってしまいます。以前はCPUモジュールの設計やドライバの出来などで差別化を計ることも出来ました。しかし、CPUだけを交換することが出来れば、intelが販売するBOXのCPUを購入すれば、事足りるわけです。
また、iMacなどコンシューマー向け製品の場合、そもそもCPUアップグレードの需要も多いとはいえないかもしれませんが、CPUがロジックボードに直付けになっている可能性も考えられます。こうなると、手も足も出ません。それよりも何よりも、IBM PC互換機でMacOSXを利用させない為に、Macにも何らかのプロテクトが施され、CPU交換というカスタマイズが不可能になることも考えられます。
1台のマックをずっと使いつづける為のソリューションとして、親しまれてきたCPUアップグレードですが、今回のAppleの発表を受けて、マーケットが今後厳しい状況に追い込まれるのではないかと、心配しています。
投稿者 bitterbit : June 9, 2005 07:49 PM