January 28, 2005

 個人輸入の記憶

まだ個人で自由にインターネットを利用できなかった頃の話です。

当時大学生だった私は、アウトドア・ショップでアルバイトをしていました。そこの社員の方が、アウトドア関連のグッズを海外から通販で買っているのを知りました。何でわざわざ海外からなどと思っていたのですが、購入したものを見せてもらうと、モノもしっかりしていて、為替レートを考えても日本で買うよりも安いところが魅力的でした。

そこで、海外通販(当時は個人輸入と言ってました)のレクチャーを受け、自分でも挑戦してみることにしました。しかし、当時は実際に商品を入手するには結構手間がかかりました。以下は当時の手順です。

  1. 「日本への発送は可能か、そうであればカタログを送って欲しい」旨の手紙を先方へ送る
  2. 問い合わせがOKならば、カタログが送られてくる
  3. カタログから商品を選び、申込書に記入し見積をFAXで取る
    → 当時の送料は、商品の重さから算出する事が多かったので、きちんと総額を確認するため
  4. 見積が来る
  5. 見積がOKならば、FAXで注文する
  6. だいだい、2〜3週間で商品が到着する

見積に関しては何回も利用している業者であれば、おおよその送料が分かるので省略することもありました。また、個人で集められるカタログにも限界がありますので、池袋のJETROの情報センターを利用させてもらいました。そこには個人輸入のサポートとして各種通販カタログが閲覧可能になっていました。

一方現在では、webブラウザとクレジットカードさえあれば、世界中からたった数クリックで希望の商品を購入できるようになりました。意識の上では、個人輸入というより国内の通販と何ら違いはなく、拍子抜けしてしまうほど容易です。もちろん、国内外問わず、通販特有のリスクがあるのは言うまでもありません。

とりとめもなく昔のことを書きましたが、初めて注文した商品が海外から到着した時の安堵感とワクワクした気持ちは今でもはっきりと記憶に残っています。

投稿者 bitterbit : January 28, 2005 04:58 PM