ちょうど家に帰る間際に、夕立に降られてしまいました。
夕立の降り始めには、地面の埃が舞い上がり何とも埃臭い感じになります。私にはこの埃を嗅ぐたびにフラッシュ・バックしてくる記憶があります。
それは私が3、4歳の頃。同じ夏の夕方のことです。場所は千駄ヶ谷の国立能楽堂のあたりでしょうか。母と歩いていた私はいきなり、夕立に降られてしまいました。当時そのあたりにはフェンスに囲まれた使われていない古い建物(庁舎?)が雑草の中に立ち並び、薄暗い雰囲気でした。そこへ雷鳴といきなりの雨が加わり、ものすごく心細くなりました。そしてその時の埃の臭いが強烈に記憶に残りました。
以前も話題にしましたが、嗅覚と記憶の結びつきの強さには本当に驚いてしまいます。
投稿者 bitterbit : August 8, 2004 09:50 PM